さよならのモーメント

さよならのモーメント

仁嶋中道

【心優しい時計屋の青年・春哉、自殺未遂の高校生・司、幽霊となって春哉を見守る亮輔
生と死を繋ぐ、優しく切ないトライアングル】
〈あらすじ〉
事故でこの世を去った幼馴染みの亮輔の死を引きずる春哉の前に、見知らぬ高校生・司が現れる。司から発せられたのは、「ハル」という、二人だけの呼び名だった。どうやら、自殺直前の司を止めようとして、中に入ってしまったらしい。摩訶不思議な状況だが、亮輔と再び言葉を交わせることに喜びを感じる春哉。春哉・亮輔・司の奇妙な関係性の行方は…?